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創部65周年記念 久留米連合文化会デザイン部展-

■ 2019年1月30日〜2月3日 於:久留米市美術館



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連文デザイン部は、昭和28年(1953)、久留米が大水害に見舞われた年に、連文商業美術部として誕生しました。創立当初の会員は、檜枝泉秀(部長)、大鶴重雄、菅谷達雄、坂田辰次、宗康史、春野三男、矢野徹の7名でした。当時は、会員の数も少なく一般的には図案という名称で、デザインという言葉もまだ使用されてはいませんでした。やがて、社会的にデザインの有用性が認識され始め、東京では日宣美が設立され、活動を始めてから、全国にデザインブームが巻き起こると、福岡にもデザイン系の学部、短大、デザイン専門学校が設立されました。九州グラフィックデザイン協会が活動を始めたのもこの頃ですが、その1年前、久留米グラフィックデザイン協会が設立されています。連文のデザイン部にも若い会員が増えていき、新しい視点からの作品が登場し始めました。その後、ブームが一段落すると、日宣美、九州グラフィックデザイン協会、久留米グラフィックデザイン協会は相次いで解散することになりました。

時代の波の変化は激しく、デザインの世界に、新たな課題がたちはだかっているようです。その変化に合わせ、連文グラフィックデザイン部から現在の連文デザイン部へ名称が変更されたのは平成14年(2002)でした。

私たち、久留米連合文化会デザイン部は、今回の展覧会をきっかけに、新たな出発の節目としたいと考えています。今回の展覧会にご協力いただきましたみなさまにあらためて感謝申し上げます。


デザイン部  檜枝 泰秀



2019年1月30日(水)~2月3日(日)久留米市美術館1階にて「創部65周年記念連文デザイン部展」を開催。最終日が雨にも関わらず670名もの方にご来場いただき、再度展示をという嬉しい言葉も多数聞かれました。

1953年に発足し現在に至るまで、グループ展など伝えるデザインをテーマの中心として行なってきました。今回のテーマは「□ing」。これまで重ねてきた過去の歴史から現在、未来へと その瞬間 を進み繋いでいく 現在進行形 の意味をingに込めました。

中央に約70羽の紙の鳥でインスタレーションを共同制作し、翼には節目の西暦を刻んだ鳥たちを窓に向かって羽ばたかせ、周りにテーマ作品を展示しました。

部員9名全員が参加。物故会員として、創部者のひとりでもある檜枝泉秀、井上明、昨年10月この展覧会を楽しみに亡くなった納戸健次の作品が含まれます。物故者作品・新作・代表作など約200点を展示し、デザイン部の新たな出発の節目の展示会となりました。


デザイン部  市丸美波子