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第72回 久留米茶道連合会法要大茶会

久留米茶道連合会では所属する4流の会員で、毎年梅林寺において物故会員のお施餓鬼法要と、それに伴う茶会を催しております。今年も早朝8時位牌堂において、開山和尚様にご献茶のご奉仕。今年は裏千家が担当でした。
ピーンと張りつめた禅寺独自の早朝の冷気と静寂。40名余の参列者も心洗われる厳粛なひとときでした。続いて会場を御堂に移し、御老師様、雲水様、全員による物故会員の施餓鬼法要。参列者も徐々に増え、朗々と響きわたる読経に、亡き先人達へ感謝。これからの精進を誓いました。今年は紅葉が遅れ気味でしたが、当日は晴天に恵まれ、梅林寺庭内の紅葉は、緑から黄、赤へと、グラデーションが新鮮で、綺麗でした。
今年、国の重要文化財に指定されることになった、歴史ある重厚な禅寺をお借りしての茶会。特に臨川亭、聴松軒等、小間で向う切りという、本格的な「わび」の茶室で、全員御濃茶が楽しめるということもあってか、年々市外からの参加者も増えてまいり、500名を超えるお客様でどのお席も終日番号札を渡してお待ちいただく有様でした。
茶道界も年々老齢化が進み、若い人の参加者が少なくなりつつある現状ですが、亡き先人の御供養をおろそかにせず、茶道の魅力を多くの人に味わっていただける茶会を続けていけば、きっとまた若い人たちも増えてくるのではないかと、期待しています。
茶道部 草場 宗玲