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第20回フジタバレエ研究生発表会

■ 2018年7月22日(日) 於:石橋文化ホール
フジタバレエ研究生発表会

本年の研究生発表会では、研究生たちが日々のお稽古で学んだことを、踊りの中で表現できたと思います。

幼児科クラスでは、幼い子ども達が発する踊る喜びと、思わず微笑みがこぼれてくる姿をご覧いただきました。ジュニアクラスの舞台からは、お友達との調和や規律の中から「自分」を見い出し、皆と一緒に踊れる喜びが見えてくると思います。

ハイクラスになれば、「バレエ道」として長く続く自分の一本の道の中に、自分の立ち位置を確かめながら歩いている姿が見えてくることでしょう。彼女たちは「礼節・謙虚・感謝」の心を持ってバレエや学業に向き合っています。フジタバレエ研究所に通いながら身につけたものを、これから続く人生の中で更に磨き、高めてほしいと願います。

私たちは誰もが「公の中で生きている」と思います。踊りが好きなだけなら、誰もいない所で独り踊れば済む話です。皆と作品を創りたい、できれば大勢のお客様にご覧頂きたい、そう思ったら既に「公」の行いとなるのです。そのことを感謝と共に自覚しながら、研究生が情感豊かに踊り、ご覧下さる皆様の心が和らいだのではないかと思います。また、今回演奏して下さった弦楽アンサンブルの方々の美しい音色は、その研究生たちの踊りに彩りを添えてくれたと思います。


洋舞部  藤田 美知子