STROLLING

フジタバレエ研究所 70th Anniversary 記念公演のお知らせ

「Cinderella」
■ 11月4日 久留米シティプラザ ザ・グランドホール


SUMMARY

エントランスロビーを彩る生花。そして談笑する観客の笑顔が、華やかさを横溢させている。扉を開くと、ステージ前に穿たれたオーケストラボックスから聞こえる「コンセールエクラタン福岡」のチューニングに合わせるかのように、両手を上げ、つま先立になり、椅子の背もたれで舞い踊る、愛くるしい小さな踊り子人形のお出迎え。

1949年、幼児教育と芸術教育の重要性にいち早く気づいた藤田貞雄が開設した「藤田さだを舞踊研究所」は、その娘藤田美知子氏によって「フジタバレエ研究所」と名前を変えて引き継がれ、今日、創立70周年迎えることとなった。

この栄えある節目に主宰藤田美知子氏が選択した演目は、セルゲイ、プロコフィエフ作曲「シンデレラ」だった。継母や継姉妹に冷たくされ、意地悪されても不平不満も言わず、いつも前を向き、周囲の人達に優しく寄り添うシンデレラの姿を研究生に被せたのではないだろうか、という思いが脳裏をよぎる。

それは「豊かな情操を育むことは、人間陶冶の基礎となる」という理念のもと、いかなる環境、境遇にも屈することなく、利他の心で相手と向き合いながら自分の道を進んでほしいと願っての事だったのではないだろうか。

その期待が乗り移ったかのように、数年前、研ぎ澄まされた肉体で、官能と無垢の「ONE to 3」を乱舞した中島周氏の監修振付で研究生達の「シンデレラ」が上演された。箒を相手に舞い踊るシンデレラ。そして軽妙な動きで全体を支えていた継母と継姉妹の、欠かすことのできなかった演技。再び巡り合ったシンデレラと王子の永遠の愛を誓うパ・ド・ドゥ。

そして二度三度のカーテンコールの拍手を聞きながら、かわいらしいシニヨンヘアで、懸命に舞い踊った幼い子供たちに沸き起こった笑いと拍手喝采は、フジタバレエ研究所の未来を暗示しているのではないだろうか、と思えて仕方なかった。


OUTLINE
DATE : 11月4日(月祝) 13:00(12:00op)
/18:00(17:00op) *開場1時間前
PLACE : 久留米シティプラザ ザ・グランドホール
FEE : S(指定) 6,000円 A(指定) 5,000円 B(自由) 4,000円
DIRECTOR : 藤田美知子
CHAREOGRAPHER : 中島  周
CONDUCTOR : 橘  直貴
MUSIC : Concert Eclatants FUKUOKA

CAST:シンデレラ(夜)/藤田瑠璃子 シンデレラ(昼)/合田 有花
GUEST:王子/秋元 康臣
PROGRAM : 第1部 ようこそ劇場へ 第2部 シンデレラ

PRODUCE : フジタバレエ研究所 
INQUIRY : phone : 0942-38-1483
URL : https://fujita-ballet.com


広報委員会